潤滑油を再生し、再使用することにより第一に挙げられるのがコストの削減です。

近年、原油価格の慢性的高騰で末端の石油製品は毎月ごとに価格が変動しています。(それも数年前と比較すると高い価格帯で)

新油購入を減らし、潤滑油のリサイクルを導入することによって、40%〜60%といった大幅なコスト削減が可能です
※油の種類、状態、量の他、新油の価格変動などによって変わるため、条件によっては上記コスト削減が実現できない場合もあります。

しかも潤滑油を再生するコストは人による手間なので原油価格の変動に左右されず安定した価格でサービスを提供出来ます。

潤滑油リサイクルのコスト削減のモデルケースをご紹介します。

今回ご紹介するモデルケースはあくまで目安です。
潤滑油のリサイクルは油の種類だけではなく、油の状態(劣化度、水や他の油の混入など)、受入量や運搬距離など、さまざまな要因が絡んできます。

実際の費用がどのくらいになるかはサンプルテストを行った上での御見積になります。
サンプルテストは無料で実施しておりますので、まずは一度ご相談ください。

場所:栃木県内

油種:油圧作動油#46 1回あたり10ドラム(2,000L)受入

油圧機械の漏れ:日常的に機械よりの油漏れのため、毎月、油を補給。

パターン:
引取納品を同時に行う、初回は引取りのみですが再生品が出来上がり、納品依頼を受け、納品日が決定したら次の再生予定の油を用意していただき納品時に引取る。

この場合、運賃をコストカット出来るので運賃込みの価格提示が出来る。

1回のロット、10ドラム(2,000L)受入×120円=240,000円

出来上がり数量1,950L

実質油代金 123円/L 24,600円/ドラム 

毎月10本再生で246,000円


新油購入との比較

新油購入 380円/L  76,000円/ドラム (2023年7月現在)

毎月10本購入で760,000円とした場合

→515,000円(約48%)のコスト削減

 

場所:千葉県内

油種:軸受け油

パターン:
数量約10,000L廃油オイルタンクを持っているためタンクより直接抜取し弊社へ運搬後タンクへ受入、再生後タンクローリーで先方製品タンクへ納入。

水分、泥分が多いため歩留りは平均80%
再生料は水汚泥処理費を含む。

1回のロット、タンクローリー1台(10,000L)受入×150円=1,500,000円
運搬ローリー代金 100,000円×2(引取納品)=200,000円
出来上り数量  8,000L
実質油代金  212円/L  1,696,000円 

 


新油購入の場合との比較

特約店より購入(8,000L) 500円/L  4,000,000円(2023年7月現在)

とすると、

→2,304,000円(42%)のコスト削減

 

場所:神奈川県内

油種:不水容性切削油 (1回のロット10ドラム)

各切削機械より回収:機械を循環している切削油及び切粉に付着した油剤を回収しドラムで保管、切粉・冷却水が混入。

パターン:使用済み切削油を引取、再生終了後納品を行う、再生品は新油と半々に混合し補給する。

1回のロット、10ドラム(2,000L)受入×120円=240,000円
運賃別途:県内のため引取時20,000円・納品時20,000円 合計40,000円
出来上がり数量(毎回水、ゴミの混入量が違う、平均値的には90%)1,800L

実質油代金 155.5円/L  31,111円/ドラム 
10本再生で311,111円

 


新油購入の場合との比較

 

 

特約店より購入 700円/L  140,000円/ドラム(2023年7月現在)
10本購入で1,400,000円の場合

新油購入1,000L×700=700,000円  再生費用1,000L×155.5=155,500円

新油と再生油を半々で使用した場合でもL当り427円になり
273円/L(約39%)のコスト削減